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日本でも昨今個人事業主を筆頭に多くの業種でだいぶ認知されるようになってきた「フリーランス」という働き方。

しかし、長く「会社に雇われて働く」ことが一般的だったこともあってか、フリーランスの社会保障制度はまだまだ整備されていないのが現状です。

そんなフリーランスのため、しかも『芸術家のための』社会保障制度が既に整備されている国があります。それがクラシック音楽の聖地、ドイツ。

漠然と “国が芸術を大切にしている”というイメージはありましたが、きちんと現実社会に落とし込んだ制度としても国が芸術家を大切にしていることがわかります。

今回は、現在ドイツ在住のフリーランスチェリストとして活動中の山口徳花氏に、ドイツの芸術家のための社会保障制度「KSK」の制度概要や実際に申請した申請手続きについてお話しいただきました。


こんにちは。ベルリン在住のチェリスト、山口徳花(のりか)です。

4月のベルリンは一年の中でも最も天気が不安定で、20℃近くになったかと思えば氷点下になったり…天気予報チェックが必須です。

4月の寒空の下の母校、ベルリン芸術大学。

フリーランス芸術家のための社会保障制度 KSK

さて今回は、ドイツでの「フリーランス芸術家のための社会保障」の話をしたいと思います。

ドイツでは、フリーランス芸術家のための社会保障制度としてKSK(Künstlersozialkasse:芸術家社会保障)という制度があり、フリーランス芸術家がKSKに申請すると、医療保険料と法定年金保険料(以下、社会保障費)が半額になります。

まず前提として、ドイツに住む人は全員、医療保険への加入が義務付けられており、加えてドイツで仕事をする場合は年金保険料も支払う必要があります。

一般的な企業等では雇用主がそれらの社会保障費の半額を負担し、残りの額(従業員の負担分)を給与から差し引いた額が最終的な給与(手取り)として従業員に支払われるのですが、フリーランスの場合は雇用主が存在しないため、本来であれば「社会保障費全額を自分で負担する」ことになります。

しかし、そこは芸術家に優しい国ドイツ。

先に述べたKSKが、事実上フリーランス芸術家の雇用主の役割を担ってくれるというわけです。

KSKに申請し審査に通過すると、フリーランスも一般的な企業に勤めるサラリーマンと同じように社会保障費を一部のみ負担すれば済むようになります。

太っ腹な制度であるが故に、申請手続きはそれなりに大変で、審査に通るには色々と条件があります。しかし、コロナ禍という悪条件のもとでドイツでフリーランスの演奏家の道を歩み始めた私にしてみれば、挑戦しない理由はありませんでした。

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主な内容は、

・KSKへの申請方法〜私の場合〜
・「書類の国」ドイツ
・手厚い医療保険制度
となっております。

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