人と一緒に演奏する、ということ〜ドイツにいながら日本での公演を成功させるには〜|山口徳花(チェロ) Part5

こんにちは。チェリストの山口徳花(のりか)です。

前回の記事を『次回は、私にとって最も大切な作曲家であるベートーヴェンについて、彼の生まれ故郷ボンの風景とともにお送りしたいと思います。』と締めたにもかかわらず、その後ボンを訪れる予定が飛んでしまったため、今回はボンの写真は載せられなくなってしまいました。申し訳ありません。

ですが、ベートーヴェン関連の記事というスタンスはそのままで、今回は私がこの夏に開催した日本ツアー「Duo Axia ベートーヴェン・ツィクルス vol.2」について書きたいと思います。

2022年夏。日本への一時帰国を終えて9月頭に戻ってきてみると、ベルリンは既に晩秋の空気でした。

 

私は2017年から、ピアニストの伏木唯さん(現在、大分県立芸術文化短期大学助教・東京藝術大学非常勤講師)と共に「Duo Axia」として年に1〜2回の頻度で演奏会を開催しています。結成当初は2人ともまだベルリン芸術大学の学生だったこともあり、専らベルリンの小さなサロンで演奏していました。

その後少しずつ活動範囲を拡げ、2020年にはスタジオピオティータ(東京・杉並区にあるサロン)の「レジデントアーティスト」となり、日本での活動にも力を入れ始めました。

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主な内容は、

・チェロ×ピアノの編成にベートーヴェンが遺した功績とその魅力
・誰かと一緒に演奏する、ということ
・日本で自主企画をすることの難しさ
となっております。
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