音楽家のための会員制サロン Salon d’Art サロン・ダールの配信コンサートで昨年から《Sing Song SALON》シリーズに企画出演してくださっているバリトン歌手の堺裕馬氏が2021年5月に開催される二期会のニューウェーブオペラ『セルセ』への出演にあたり“今の声”をお聞かせくださいました。
今回の公演をご鑑賞いただく方はもちろん、これからオペラ歌手を目指す若い歌手の方々にとってもきっと興味深い内容となっております。どうぞお楽しみください。
二期会デビューにあたり
みなさんこんにちは。バリトン歌手の堺裕馬です。2021年5月。いよいよ今月末に迫った二期会のニューウェーブオペラ『セルセ』。今回のこの公演が僕にとって二期会デビューとなります。
「二期会」とは、日本でのオペラ公演を牽引する大きな団体の一つで、各舞台の第一線で活躍する歌手から若手歌手までたくさんの声楽科が在籍しているオペラ振興団体(法人)です。僕も東京芸術大学の大学院を卒業した後、「もっとオペラを勉強して大きな舞台に立ちたい!」という気持ちを胸に二期会研修所で研鑽を積み、準会員として在籍しています。
今回行われる“ニューウェーブオペラ”はそんな二期会の中でも、3年に一度しか行われない公演で研修所を修了した若手の歌手を対象にしたオーディションを経て、出演が決まります。
今までも何度となくオペラのオーディションには挑戦してきたのですが、中々結果が出なかったため、二期会のニューウェーブオペラでの役(『セルセ』エルヴィーロ役)が決まった時は本当に嬉しかったです。
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主な内容は、
・バロック音楽の面白さ
・『オペラ』に対して思うこと〜恩師の言葉
・『セルセ』への出演に臨んで